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神社やお寺で引くおみくじの発祥の地はどこかご存知でしょうか?

 

京都市と滋賀県大津市にまたがる比叡山にある元三大師堂が発祥の地と言われています。そこには、元三慈恵大師良源様が本尊として祀られています。

 

一般的には、たくさんあるおみくじの中から自分で選んで好きなおみくじを引きます。一方、元三大師堂では、おみくじを引いた方がが良いかどうかを住職が判断します。

私は、そのおみくじを引くことができませんでした。「自分で判断しなさい」と悟られたようでした。

 

元来、おみくじは、自分の運勢を決めるものではなく、決意を後押しするものでもないのです。

何かを決めるには、勇気が必要です。どの道を進むか判断することに迷います。迷いが生じる時は、「失敗」という未来の恐れを想像してしまうからです。本当に恐れなければならないのは、何かにチャレンジして失敗するよりも、失敗を恐れてチャレンジしないリスクです。

 

自分の判断に「覚悟」を持って臨むことが重要です。

 

アントニオ猪木氏の名言を常に思い出します。

「この道を行けばどうなるものか。危ぶむなかれ。危ぶめば道はなし。

踏み出せば、その一足が道となり、その一足が道となる。

迷わず行けよ。行けば分かるさ。」

 

自分の判断に「覚悟」を持って踏み出す勇気が必要になります。これが非常に難しい。

 

自分の判断は、自分のためではなくて「人のためになるかどうか。」

人が楽しく幸せな気持ちになるのなら、一歩でも前に進むしかない。

 

 

 

 

世界遺産にも登録されている比叡山延暦寺は、伝教大師最澄様が開かれた天台宗の総本山です。

伝教大師最澄様の教えに「一隅(いちぐう)を照らす」という言葉があります。一隅とは、誰も気づいていない片隅のことです。さらに深く読み解いていくと、本当は直視しないといけないにもかかわらず、目をそむけているものです。その一隅に「何とかしないといけない。」と行動を起こす人は、国の宝であり、尊敬されるべきであるとおっしゃっています。

政治家やスターには見つけることができない一隅があります。その人の立場や職業などによって、その人にしか気づけない一隅があります。一隅は、自分の心次第で誰にでも見つけることができます。

 

自分自身が、心豊かな人となり、輝く光になれば、別の誰かが光を灯し、また輝く光となる。光がたくさん増えてくれば、世を照らし、平和で明るい未来を作ることができる。

私もいつか「一隅(いちぐう)を照らす」ことができる人になるように一生懸命努力していきます。

2020年06月04日